今回は「自己修理」にまつわるお話をご紹介させていただきます。最近では結構身近になってきた「自己修理」ですが皆さまどういったものかご存知でしょうか? ゲーム機の種類によってですが「実は探してみると見つかる修理パーツ」というのが最近は結構増えています。もし「修理に必要なパーツが見つかった場合」は無事に直れば費用は安く済む事がほとんどです。「特別な工具が必要なのでは?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんがそういったどなたでも手に入るようになっているパーツは修理に必要なパーツと一緒に工具もセットでついてくることが多いです。パーツだけを購入しても、特に追加で何か必要になることなく工具もパーツもついてきて、直せれば修理に出すよりも安く直せる。・・・そう聞くと、自己修理した方が良いとほとんどの方はお思いだと思います。しかし!この「自己修理」には沢山のリスクがあり最悪の場合は、完全な故障に繋がり兼ねないケースもあり良い所だけではないのです。 実際に当店あてに、自己修理を試されて失敗しその後の修理をご依頼頂く事もあるのですがそういった実際のケースを基にどういったリスクが潜んでいるのかなど詳しくご紹介させて頂ければと思います。その1、ネジ山つぶれにご注意!先ほど記述した通り、手に入るようになっている修理用パーツの多くはセットで必要な工具もついてきます。ただし、このセットでついてくる工具ですが「あまりいいものではない事がしばしばあります。」 確かにそれぞれ修理で外す必要のあるネジに対応したドライバーがちゃんと全てついてくるのですが「少しネジが回しにくい」です。ネジが回しにくいと何が起きるか、ですが「ネジ山が潰れてしまう」ことがあります。 ネジ山が潰れてしまうと、もうその部分のネジはどうやっても外れません。ネジが外れないと分解もできないので交換したかったパーツも交換できません。当店にお持ち込み頂いて「ネジ自体を削る」という事も出来なくはないのですが、ネジ周辺のフレームが削れてしまったり場所によってはネジを削る事が大きなリスクにつながる関係で作業自体が不可な場合がございます。たかだかネジ1本なのですが、1本のネジ山が潰れただけでも修理不可に繋がってしまうという事もあるのです。そういったネジ山潰れにはご注意ください! ネジを戻す位置を間違えると起動不可に!?これは機種によって異なるお話なのですが代表として挙げるとSwitchLiteという端末は外す必要のあるネジが多いのですが、このネジは場所によって長さがそれぞれ違います。ネジの長さが違うものを、違う場所に戻すと起動不可になってしまうケースがあります。 ただ分解してちょっと戻すだけでも電源がつかなくなってしまう、というリスクもあるのでくれぐれもネジを戻す場所にはご注意ください。 さいごに自己修理に失敗してしまった場合でも当店にお持ち込み頂ければリカバリー出来るものも確かにあります。ですが、場所によってはリカバリー不可な事もあります・・・。自己修理では確かに安さが魅力ですが修理内容や機種によって思わぬリスクを孕んでいる事があります。少しでも不安を感じる場合は、ぜひ当店へご相談くださいませ!