充電ができなくなり、電源が入らなくなってしまったswitchの修理
2022.07.03 修理速報 Switch 充電口修理 , Nintendo Switch
本日は、充電が出来なくなり、電源が入らなくなってしまったswitchの修理についてです。
充電が出来ない場合、充電ケーブル側に問題が無ければ、
➀充電口部品
➁充電口部品と基板の接点部分の剥離等
③基板上の充電系統のICチップの破損
が主原因として考えられます。
今回のswitchは、充電口内部の端子部分が物理的に破損しているものでしたので、恐らくは充電口部品単体の交換で修理が可能かと思われますが、破損時に内部ショートしてしまってICチップなどが破損している可能性も…
ともあれ、充電口の部品を交換して、故障個所の絞り込みをして行きましょう。
まずは、外装カバーや内部の金属フレームを取り外して、バッテリーのコネクタを取り外すところからです。
SDカードスロット基盤に関しては、構造上先に取り外さざるを得ないですが、部品の取り外し時にショートする恐れがない訳でもありませんので、必ず先にバッテリーのコネクタを取り外すようにしましょう。
次はメイン基板の取り外しです。
メイン基板に繋がっている液晶画面や電源スイッチなどの各種ケーブル、ヒートシンクや冷却ファン、ゲームカードスロット基盤などほぼほぼ全分解に近い状態になってきます。
メイン基板が取り外せたら、本題の充電口部品の取り外しです。
充電口部品は、はんだで基板に直付けされているのですが、その構造上はんだごてでは取り外しが出来ないため、ヒートガンを用いて部品の取り外しを行います。
この際に充電口部品の周辺にある極小部品まで取れてしまう恐れがあるので、耐熱テープなどで保護しておいてやると良いですね。
充電口部品が取り外せたら、新しい部品の取り付けです。
取り付けも充電口部品の内側のピンにははんだごてが当てられないので、ヒートガンを用いて取り付けを行うことになります。
この時に24本のピンの位置が少しでもズレていたり、浮いていたりすると充電が出来なかったり、映像出力が出来なかったりしてしまうので、要注意です。
取り付けが完了したら、仮組みして充電が出来るかを確認します。
…switchの充電ケーブルは両面で充電が可能なハズですが、片面しか充電が出来ません。
恐らく、充電口部品の基板との接触が甘いのかと思われます。
再度取り付け直して、もう一度確認します。
2度目の挑戦で両面での充電が確認出来ました!
バッテリーに充電が溜まることや映像出力についても確認が出来ましたので、これにて修理完了です。
switchの充電口の修理は、充電口部品単体の交換だけで修理可能な場合は、1~2時間ほどで修理が可能です。
ただし、部品と基板との接点部分が剥離してしまっている場合や基板上のICチップが原因だった場合には、当店内では作業が行えないので、基板修理部署へ郵送しての対応となってしまうため、修理期間は1~2週間程度かかってしまいます。
申し訳ないですが、その旨ご承知おき頂ければと思います。
スマホスピタル アル・プラザ小松店 店舗情報
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