芳香剤のオイルを被ってしまい、電源が入らなくなってしまったswitchの修理について
2023.02.02 修理速報 Switch 水没復旧 , Nintendo Switch
本日は、芳香剤のオイルを被ってしまって、電源が入らなくなってしまったswitchの修理についてです。
ご自身で分解できるところまでは分解して、内部のオイルを拭き取ったようですが、実際に分解してみると冷却ファンの周りなどにはまだまだオイルが残っている状態。
とはいえ、全体的には濡れが少なく、基板を洗浄する必要まではなさそうです。
残ったオイルを拭き取り、電源が入るかを確認。
…電源は問題なく入るようですね。
しかし、電源とボリュームのボタンのラバーがぐちゃぐちゃになってしまっています。
これが原因で電源ボタンを押しても電源が入らなかったようですね。
この状態でも充電ケーブルを繋げば、電源だけは入るのですが、電源を切ることやボリューム調整が効かないので、こちらのラバー部品を交換させて頂くことになりました。
では、実際の修理工程へと移りましょう。
まずは、外装カバーを外して、内部の金属プレートとSDカードスロット基盤の取り外し、バッテリーの接続を解除します。
後は、電源ボタンのケーブル部品を取り外して、そのままラバーボタンも交換して電源ボタン関連の修理は完了です。
ただし、簡単に一通り見た感じでは基板の濡れは少ないとはいえ、ところどころオイルに濡れているところもございましたので、一度全分解して内部の清掃も行っていきます。
ヒートシンクや冷却ファン、ゲームカードスロット基盤や液晶画面のケーブルなどを取り外して、基板を取り外します。
…裏面も特に目立った濡れは無いようですね。
ただし、この時点で液晶画面側へとオイルが侵入しているのが確認できました。
このままだと故障範囲が広がりかねないので、タッチパネルも取り外して、液晶画面部品のところに入り込んでしまったオイルも拭き取ってしまいます。
ここまで分解したら、後はタッチパネルの裏側に隠れているネジも取り外して、完全に全分解。
隙間に入ってしまっているオイルも拭き取ってしまいましょう。
後は元通りに組み立て直して動作確認です。
…電源ボタンを押して電源も入りますし、ボリュームボタンやゲームの読み込み、ジョイコンの操作などにも問題は見られません。
これにて修理完了ですね。
スマホやゲーム機の水没時には電源を入れないこと、出来る限り分解して拭ける部分の水分を拭い取ること、そして早めに修理に出すことが重要と言えます。
水没の程度によっては、拭けるところの水分を拭い取っておいて、完全に乾燥するまでは電源を入れないというだけでも良いかもしれませんが、どちらにせよ水没後すぐには電源を入れないようにしましょうね。
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