冷却ファンの音が煩いPS4 Proの修理について。内部清掃や冷却用グリスの塗り直しで改善することも多いです。
2023.08.22 修理速報 Lite 冷却ファン交換修理 , PS4
本日は、久しぶりに遊んでみたら、冷却ファンの音が煩くなってしまっていたPS4 Pro の修理についてです。
冷却ファンの音が煩い原因としては、次のようなことと考えられます。
①ホコリなどがヒートシンクに詰まって、冷却効率が落ちてしまっている。
②CPUに塗ってある冷却用グリスが乾いてしまっている。
➂冷却ファン自体が故障している。
④基板上の温度を感知するようなところが故障している。
基本的には、①と②の複合的なものが原因のことが多いです。
この場合、内部の清掃と冷却用グリスの塗り直しくらいで済むので、比較的安価に修理可能です。
➂の場合、上記費用に冷却ファンの部品代が加算されるくらいですが、冷却ファンの取り寄せに少々お時間を頂くことになることが多いです。
④の場合、基板側の修理になるので、修理すると結構高額になってしまいます。
問題なく起動出来るのであれば、中古機器などを買ってきて、データ移行をする方が良いかもしれませんね。
と前置きはこれくらいにして、実際の修理工程へと移りましょう。
まずは、HDDを取り外します。
機種や修理箇所によっては、取り外さずとも修理出来る場合もありますが、HDDは振動や衝撃にはそこまで強くないので、作業上の破損を防ぐためにも真っ先に取り外しておくのが吉です。
次は外装カバーの取り外しです。
分解禁止事項が記載されている封印シールの下に隠れているトルクスねじを取り外せば、後はツメで引っかかっているだけですが、意外と取り外しづらかったりします。
どうしても外れない場合は、本体と外装カバーの間にヘラなどを挿しこんで、ツメを外すようにしてやると良いでしょう。
外装カバーが外れたら、次は電源ユニットの取り外しです。
裏側に基板に繋がる電源ケーブルが隠れているので、取り外しはゆっくと丁寧に行うようにしましょう。
次はメイン基板の取り外しです。
基本的に難しいことはございませんが、チップを冷却するシート状のもの(サーマルパッド)が失くしてしまいやすいので、要注意!
メイン基板部分が外せたら、ようやく冷却の要であるヒートシンク部分を取り外せます。
ここによくホコリが詰まっていることが多いのですが、今回の端末は意外と綺麗ですね。
こうなると、冷却ファンや基板側の故障の可能性も否めなくなってくるのですが、CPUの冷却用グリスが乾いてしまっているので、こちらが原因かもしれません。
こちらを塗り直してやって、しばらく様子見して頂き、症状に変化が見られないようであれば、冷却ファンも交換してみるという形にして、今回はこれで修理完了とさせて頂きました。
今回のようなPS4内部清掃、冷却用グリスの塗り直しだけであれば、60~90分ほどで作業可能です。
冷却ファンの交換についても、同じくらいの時間で作業可能ですが、型番によっては冷却ファンの取り寄せが必要となるため、数日から数週間ほどお時間を頂くこともございます。
この状態で基板修理することは稀かと思いますが、基板修理を望まれる場合は1~2週間ほどお預かりさせて頂くことになります。
基本的には、なるべく修理費用が高額にならないように順々に作業を行っていくことになります。
その旨、事前にご説明するように致しますが、ご承知おき頂けましたらと思います。
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