充電が出来なくなってしまった任天堂switchの修理
2022.05.31 修理速報 Switch 充電口修理 , Nintendo Switch
本日は、充電が出来なくなってしまったswitchの修理についてです。
switchの充電不良は故障修理としては結構多いです。
物理的な破損のほか、部品と基板との接点部分でのずれや剥離、内部回路のショートなどによるICチップの破損といったことも原因として考えられるので、故障のパターンが多いというのも故障件数が多くなる原因になるのかもしれませんね。
内部回路のショートについては、個人では中々対策が難しいところですが、充電口の物理的な破損などについては、充電ケーブルを挿しながらゲームをしないといったことや充電ケーブルの反応が悪いからとぐりぐりとケーブルを挿そうとしないなどの注意をすれば、まだ防げなくもないところ。
充電口の故障は、修理費用も高額になりやすいところですので、出来るだけ注意してあげて頂ければと思います。
では、実際の修理工程へと移りましょう。
まずは外装カバーと内部金属フレームをを取り外します。
そうするとメイン基板が見えてきますので、バッテリーのコネクタを取り外しましょう。
充電口部品は基板に直付けされているので、ヒートシンクや冷却ファン、ゲームカードスロット基盤、スピーカーや液晶のケーブルなどを外して、基板を取り外してしまいます。
こうして取り出した基板から充電口部品を取り外すのですが、これが結構難しいです。
画像赤丸部分がはんだでくっ付いているのですが、この位置だとはんだごてが当てられない部分が出てきます。
従って、ヒートガンを用いて、外側からはんだが溶ける温度にまで熱していき、取り外す必要があります。
この際、周辺にある極小部品に注意!
周りの極小部品のはんだまで溶けてしまって、必要な部品まで外れてしまう恐れがあります。
耐熱テープなどで必要な部品は保護してやって作業するのが良いでしょうね。
部品が無事取り外せたら、次は新しい部品の取り付け。
これもヒートガンを用いて、はんだごてが当てられない部分のはんだ付けを行う必要があります。
接点部分が少しでもずれると充電が出来なかったり、エラーを吐き出したりしてしまうのでこれまた難しい作業となります。
充電口部品が取り付けられたら、液晶画面と電源のケーブルにバッテリーのコネクタを繋いで動作確認をします。
…ひとまず充電はOK!
後はある程度組み立て直してから映像出力の可否も確認します。
こちらも問題なく出力出来ましたので、今回はこれにて修理完了です。
充電不良は、充電口の部品だけの問題であれば、当店で1~2時間ほどで修理が可能です。
ただし、充電口部品と基板との接点部分が剥離してしまっていたり、充電に関わるICチップが破損していたりするとかなり細かな修理となってくるため、スマホスピタルの基板修理部署にて修理をして貰うことになります。
そのため、修理期間に1~2週間ほどお時間を頂くことになってしまいますし、修理費用も高額になってきたりもします。
とはいえ、基板修理になる場合は、期間も費用も結構かかっちゃうから修理キャンセルということも出来なくはありませんので、switchの充電不良でお悩みの際には是非一度ご相談して頂けましたらと思います。
スマホスピタル アル・プラザ小松店 店舗情報
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