ゲームディスクを読み込まないPS4Proの修理
2022.09.18 修理速報 PS3/4 ディスクドライブ修理 , PS4
本日は、BDのゲームディスクを規格外のディスクと誤認してしまうPS4Proの修理についてです。
ゲームディスクを読み込まない場合、基本的にはピックアップレンズ…
ゲームディスクなどの読み取りのための部品単体の交換で修理が可能です。
ただし、ケーブルに問題があったり、光学ドライブユニット自体が故障していたり、大元の基盤の方の故障の可能性もあるので、必ずしもとは言えませんけどね。
今回は、ディスク自体は回転しておりましたし、典型的なピックアップレンズの故障の症状でしょうね。
ということで、レンズ部分の部品を交換してみましょう。
まずは、HDDの取り外しからです。
作業においてひっくり返したりを繰り返し行うので、HDD自体は取り外してから作業するのが良いですね。
HDDが取り外せたら、分解禁止を謳っているいる封印シールを取り外して、その下にあるネジを取り外します。
PS4のネジは特殊なネジ穴となっているので、DIY作業をされる場合は専用の工具が必要だったりしますが、工具自体が附属している交換用部品も売られていたりしますので、わざわざ用意する必要はないかもしれませんね。
特殊ネジが外れたら、後は外装カバーがツメで引っかかっているだけですので、そちらを外していきます。
外装カバーが外れたら、基板を覆っている金属プレートを外していきます。
2種類のネジが入り混じって固定されておりますが、サイズが全然違うので入るところにしか入りません。
ただ、何処にネジが固定されていたかを忘れて、組み立て時にネジを余らせてしまいかねないので、作業前に全体像の写真を撮っておくと良いでしょうね。
次は電源ユニットの取り外しです。
電源は裏側にコネクタが刺さっているので、勢いよく引っ張ると断線の恐れがあります。
ただ、かなり引き抜きにくい構造になっているので、力加減を誤りかねないところ。
初めて作業される方は特に注意して作業して欲しいところですね。
電源ユニットが外れれば、基板の取り外しが出来るようになります。
基板を取り外したついでに、GPU周りの冷却用のグリスは再度塗り直しておくのが良いです。
冷却性の向上が見込めるので、冷却ファンの音などの静音化が可能かもしれません。
次はヒートシンクの取り外しです。
この部分に風を通してやることで、PS4全体を冷却していく構造となっております。
構造上のここにホコリが溜まると冷却機能が著しく低下してしまいます。
取り外したついでにこちらについても清掃しておくのが良いですね。
ここでようやく光学ドライブユニットが見えてきます。
光学ドライブユニット一式を交換しても良いのですが、基本的にはこの内部のピックアップレンズだけの交換で修理が可能ですので、こちらを分解していきます。
ピックアップレンズを取り出せるように一部のカバーが開くようになっておりますので、そのネジを取り外して、カバーを開き、ピックアップレンズユニットを取り出します。
後は問題のピックアップレンズを交換して、元通りに組み立て直して、動作確認です。
…PS4のBDのゲームディスクを読み込むようになりましたので、これにて修理完了です。
PS4はその型番によって、内部のピックアップレンズの種類が異なります。
場合によっては、同じ型番の機種でも違うピックアップレンズが使用されているなんてこともございますので、ピックアップレンズを購入する前に一度分解してレンズの型番を確かめておくのが吉。
少々手間ではございますが、2度手間を防ぐためにも習慣づけておいた方が良いですね。
…まぁ、習慣づけが必要なのは当店のような修理店くらいなものでしょうけどね。
スマホスピタル アル・プラザ小松店 店舗情報
- 住所
- 〒923-0801 石川県小松市園町ハ23-1 アル・プラザ小松2F
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- 10時~20時 (第2・第4水曜定休日)
- komatsu@smahospital.jp