PS2のソフトのみ読み込めなくなってしまったPS3の修理について。ほとんどの場合はピックアップレンズの交換で直りますが、基板側に問題がある場合もございます。
2023.02.28 修理速報 PS3/4 ディスクドライブ修理 , PS3
本日は、PS2のソフトのみ読み込めないないし読み込んでもすぐにフリーズしてしまう初期型のPS3の修理についてです。
PS3の初期型のうち、CECHA00やCECHB00の型番のものは、PS3のソフトだけでなくPS・PS2のソフトでも遊べることもあり、現在でも非常に人気があるゲーム機です。
しかし、その初期型のPS3でPS2が遊べなくなってしまったとのこと。
このままではせっかくの初期型のPS3の魅力が半減してしまいますね。
PS2のソフトが遊べるだけで良ければ、中古のPS2を買った方がよっぽど安上りなのですが、思い入れもあるので直せるのであれば直したいとのことで修理をご依頼頂けました。
では、実際の作業工程へと移りましょう。
まずは分解禁止の旨の書かれた封印シールを剥がして、その下に隠されている特殊ネジを取り外し、ネジ隠し用のカバーを取り外します。
PS3やPS4などではこのトルクスネジがよく使用されておりますが、ネジ穴を駄目にしてしまいやすいです。
ネジ穴が駄目になってしまうとドリルでネジの頭を飛ばしてやったり、外装を削ったり力づくで破壊してしまわないと分解できなくなってしまったりするので、注意が必要なところですね。
ネジ隠しのカバーが外れたら各ネジを外して、外装カバーの取り外しです。
外装カバーに附属している部品のケーブルが刺さったままなので、外装カバーを勢いよく取り外さないように注意しましょう。
次は、光学ディスクドライブの取り外しです。
固定しているネジや電源のケーブルは目につくところにあるので分かりやすいのですが、裏側に隠れるようにしてケーブルが繋がっているままなので、ネジなどの取り外し後にはゆっくりと持ち上げて、隠れているケーブルを取り外すようにしましょう。
後は光学ディスクドライブを分解して、内部のピックアップレンズを交換するだけです。
市場ではレンズユニットごと売られていたりするのですが、レンズユニットの交換の場合、分解工程が少々増えて手間がかかります。
レンズのみが原因の故障であれば、出来ればピックアップレンズ単体の交換で済ませたいところですね。
レンズの交換が終わったら、仮組みして動作確認です。
レンズユニットなどに問題があれば、ディスクの回転が途中で止まったりすることもあるので、レンズの回転が確認できるくらいまでの仮組み状態で動作を確認しましょう。
…PS2のソフトも無事読み込むようになりましたね。
これにて修理完了です。
PS3のディスクの読み込み不良の場合、ほとんどの場合はピックアップレンズの交換で修理が可能です。
ただし、今回のようにPS2のソフトだけ読み込めないという場合にはドライブ基板やメイン基板の故障が原因のこともございます。
レンズの交換とは違い、基板上のICチップなどの交換となってしまうので、修理費用が結構高額になってしまうのが難点ですね。
とはいえ、修理が出来ないという訳ではございませんので、同様の症状でお困りの際にはお気軽にご相談して頂けましたらと思います。
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