本体が大きく湾曲して、液晶画面も割れてしまったswitchの修理について
2022.12.15 修理速報 Switch 液晶画面交換修理 , Nintendo Switch
本日は、本体が極度に湾曲してしまったswitchの修理についてです。
switchは、今までの携帯ゲーム機とは異なり、処理情報の多さからか結構な熱をもってしまいます。
そのため、内部に冷却用のファンが搭載されているのですが、ホコリの詰まりや冷却用グリスの乾燥から冷却が上手く行かず故障を招くことがございます。
本体の湾曲も基本的には冷却不良が原因ですが、経年劣化的な要素を含むので、長く使用しているうちに少しずつというのが一般的です。
今回の端末はというと2020年モデルという比較的新しいswitchにも関わらず酷く曲がってしまっておりました。
通常だと、経年劣化でここまで曲がるにはもう2、3年くらいは必要そうですし、恐らくは物理的な破損によるものかと思われます。
液晶画面も割れて使用出来ない状態でしたしね…。
ともあれ、このまま使用していると、本体の湾曲から基盤そのものまで曲がってしまって、ブルースクリーンなどの重大な故障を招く原因となってしまいます。
液晶画面の交換と合わせて、本体外装の方も交換してしまいましょう。
まずは、バックカバーを取り外し、内部の金属プレート、SDカバースロット基盤を取り外し、バッテリーの接続を解除します。
ここから、内部の全ての部品を移植する必要があるため、メイン基板は勿論、ヒートシンク、冷却ファン、ゲームカードスロット基盤、本体レールやスピーカー、タッチパネルに電源ケーブル…
全ての部品を取り外して移動させます。
通常だとタッチパネルの取り外し時に粘着テープが液晶画面にくっついて離れず、それを外す際に液晶画面が破損してしまうという恐れがあるのですが、今回は既に液晶画面は破損済み。
ちょっとだけ作業難度が下がってくれるのが有難いところですね。
全ての部品が外れたら、新しい外装フレームにメイン基盤と各種部品を移植して、組み立て直し、動作確認となります。
…無事、電源が入り、液晶の表示やタッチなどにも問題が見られませんので、これにて修理完了です。
上記でも触れておりますが、switchの本体の湾曲は内部基盤の湾曲を招き、ICチップなどの接触不良を招きます。
これによって、ブルースクリーンなどの症状が出てしまう訳ですが、この場合基盤の湾曲までは直せないので、ICチップなどの接触不良を直してやっても再発してしまう恐れが高いです。
症状が出る前に、湾曲してしまっている外装フレームを交換してやれば、多少ながらも延命措置は出来ますので、switch本体の湾曲が気になる方は一度当店へとご相談して頂けましたらと思います。
スマホスピタル アル・プラザ小松店 店舗情報
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