PS4の内部クリーニングについて。メインとなるのはヒートシンクのホコリの清掃とCPUのグリスアップとなります。
2022.12.22 修理速報 PS3/4その他修理 , PS4
本日は、PS4の内部クリーニングについてです。
人にあげるんだけれどもホコリを被っていたものなので、一度綺麗に掃除して欲しいとのこと。
外装部分は自分で綺麗に出来ますが、中に入り込んでしまっているホコリまでは中々綺麗に出来ませんからね…。
CPUを冷却するためのグリスも乾いているでしょうし、内部クリーニングと合わせてグリスアップもして行こうかと思います。
PS4を分解する場合、作業中の振動などでHDDにダメージを与えないようにするため、一番最初にHDDを取り外します。
こう記載すると、HDDを外した状態で修理に持ち込みたくなるところですが、HDDを外した状態で修理にお持ち頂いた場合、PS4の立ち上げが出来ないため、起動確認が出来なくなってしまいます。
修理受付自体が出来なくなってしまいますので、HDDが搭載されているPSシリーズの修理ご依頼時にはHDDは付けたままでお願い致します。
次は、『このラベルを本体から剥がさないでください』と注意書きのしてある封印シールを外して、その下に隠されているネジを外して、外装カバーの分解となります。
このシールを剥がしてしまうと、メーカーの保証は勿論のことですが、修理受付もしてくれなくなってしまう可能性がございます。
まぁ、今回のPS4は初期型の既にメーカーサポートが終了している機種なので、特に関係ございませんけどね。
次は電源ユニットの取り外しです。
電源ユニットは、長い棒状のコンセントのようなプラグが刺さった状態なので、引き抜きにはちょっと難しいです。
無理矢理引き抜こうとすると基盤に繋がっている電源ケーブルが断線してしまう恐れもございますので、構造を確認した上で分解するようにした方が良いでしょうね。
電源ユニットが外れたら、基盤を覆う金属プレートを取り外して、基盤の取り外しです。
日頃からメンテナンスをしているということが無い限り、この基板上のCPUに塗られている冷却用のグリスが乾いていること間違い無しなので、分解時にはこのグリスを綺麗に拭き取り、塗り直して上げましょう。
また、PS4のCPU部分は熱を持ち過ぎると強制的に電源が落ちてしまうことございますので、冷却性能の良いグリスを使ってあげるようにしましょう。
次はヒートシンク部分の取り外しです。
熱伝導率の良い金属プレートを使用して、このヒートシンク部分に冷却ファンの風を当ててやることで金属プレートを伝って、PS4の全体を冷却していくという構造になっているのですが、この部分にはホコリが詰まりやすいです。
酷いものだとヒートシンクの半分くらいがホコリで埋まっていて、冷却が全く出来ていないということもございますので、エアダスターなどを用いて綺麗に掃除してやるのが良いでしょうね。
後は、冷却ファン部分もホコリが付きやすいところ。
合わせて掃除しておくのが吉ですね。
ここまでが内部クリーニング及び冷却グリスの塗り直し作業となります。
後は元通り組み立て直して、動作確認です。
…問題なく電源が入り、一通りの機能に問題がございませんでしたので、これにて作業完了です。
PS4はPS3の初期型などと比べると格段に冷却性能があがっているので、PS3よりは熱暴走が原因の故障は起きづらいですが、それでも使用環境や配置場所などの問題が重なると熱暴走が起こらない訳ではありません。
ホコリが入り込まないように、台などの上に置いてやったり、吸気口と排気口の周りを物や壁などで塞がないようにしてやるだけでも耐用年数が格段に違ってきますので、設置場所だけでも気を遣ってあげて頂けましたらと思います。
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