水没により、電源が入らなくなってしまったswitch liteの修理について。最初は電源が入っていても、時間が経過とともにサビやカビによる内部腐食で電源が入らなくなることもございます。
2023.07.29 修理速報 Lite 水没復旧 , Nintendo Switch Lite
本日は、水没により電源が入らなくなってしまったswitch liteの修理についてです。
水没から一週間ほど経過した端末で、最初は電源が入っていたけれど、今朝になって急に電源が入らなくなってしまったとのこと。
水没から結構経っておりますし、内部に入り込んだ水分が内部部品等を腐食させてしまったんでしょうね。
程度によっては、基板の洗浄だけでも復旧可能だったりもするんですが、ICチップなどがショートしていると厄介です…。
ともあれ、分解して基板の状態の確認からですね。
では、実際の作業工程へと移ります。
外装カバーや内部金属プレートを取り外してみると、ところどころ青錆が目立ちますね。
十字ボタン側のサブ基盤は全体的に、メイン基板は充電口、バッテリーコネクタ付近が若干怪しいですね。
分解して取り外し、メイン基板を無水アルコールで洗浄します。
サブ基板については、コネクタ部分が焦げてしまっているようにも見えるので、丸々交換してしまいます。
また、液晶画面のバックライトケーブルも一部剥げてしまっています。
これでは電源がついても画面が映らないでしょうから、基板洗浄後の乾燥作業の待ち時間の間に、新しい画面部品を仮付けしておきます。
基板洗浄から2時間後、洗浄した基板も十分に乾燥させられましたので、一度組み上げて動作確認です。
…残念ながら電源が入りませんね。
起動に関わるICチップやコンデンサー部分がショートしてしまったのでしょうかね。
こうなると、後は基板修理を試みてみるか修理を断念するかになりますが、一度持ち帰って検討するとのことですので、一旦はここで作業完了となります。
最近のスマートフォンだと、防水が結構きちんとされている端末が多いので、多少の水ポチャくらいでも問題なく機能することも多いです。
一方、switchなどの携帯ゲーム機は、防水性はほぼ皆無…。
多少の水がかかったくらいだったら、場合によってはそのまま使用可能かもしれませんが、水ポチャしてしまうとかなりヤバいです。
水ポチャ後、しばらくは使用可能であったとしても内部に残った水分による内部腐食の可能性が高いので、完全に水の中に落としてしまったというような場合は、出来るだけ早めに修理かデータのバックアップを取るようにして頂けましたらと思います。
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