Nintendo Switchは人気の高いゲーム機で、2台持ちしたい人もいるかもしれません。1台目のデータを2台目でも使用するためには、データの引き継ぎを行う必要があります。とはいえ、今まで1台しか使ったことがなければ、「データの引き継ぎはどうやって行えばいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、Nintendo Switchのデータ引継ぎの方法と、複数台使用する場合の注意点について解説します。Switchのデータ引継ぎ・引っ越しの手順Switchのデータ引継ぎの方法は、「1台目のSwitchを今後使用しない場合」と「1台目のSwitchを2台目と併用したい場合」で、手順が異なります。以下にそれぞれの手順を紹介します。【データ引継ぎ手順】1台目のSwitchを今後使用しない場合まず、引継ぎ元と引継ぎ先の2台のSwitchを準備しておきましょう。加えて、インターネット環境が整っているかもチェックしてください。Switchのデータ引継ぎでは、インターネットに接続する必要があります。引継ぎ先のSwitchに関しては、初期設定を済ませておく必要があります。また、引継ぎ元と引継ぎ先の両方で、本体のバージョンを最新にしておかなければなりません。これらの準備が整ったら、次のような手順でユーザー引継ぎを行いましょう。■ユーザー引継ぎの手順1.両方のSwitchでホーム画面から設定画面の画面に入る。2.「ユーザー」から「ユーザーの引っ越し」へ進む。3.「この本体はどちらですか?」という選択画面で当てはまる方を選択する。4.ニンテンドーアカウントのログイン画面になるので、メールアドレスとパスワードを入力してログインする。5.通信待機画面が表示された後に「本体が見つかりました」という表示が出てくる。6.「引っ越しをする」を選択する。7.数分程度そのままにしておくとユーザー引継ぎが完了。 セーブデータだけを引継ぐことも可能です。■セーブデータ引き継ぎの手順1.両方のSwitchでホーム画面から設定画面の画面に入る。2.「データ管理」から「セーブデータの引っ越し」へ進む。3.「近くの本体同士で、セーブデータを送ります」と表示されるので、それぞれの本体で「ほかの本体へ送る」か「受け取る」のどちらか当てはまる方を選択する。4.ニンテンドーアカウントのログイン画面になるので、メールアドレスとパスワードを入力してログインする。5.1台目のSwitchで引継ぎをするセーブデータを選択する。6.「セーブデータを送る」を選択して完了。 セーブデータは複製ができません。そのため、引継ぎをすると引継ぎ元の本体からはセーブデータが消えてしまうという点に注意しておきましょう。購入済みのソフトは直接引継ぎをできませんが、2台目の本体に無料で再ダウンロードができます。【データ引継ぎ手順】1台目のSwitchを2台目と併用したい場合1台目と2台目の両方を使う場合には、2台目の方でユーザーを作成しておきましょう。初期設定を行う際に『ほかのNintendo Switchから引き継ぐ』を選択すると、1台目と同じユーザーを作成できます。ユーザーアイコンのプロフィールから『ニンテンドーアカウントと連携」を行う方法でも問題ありません。セーブデータの引継ぎと購入済みソフトの再ダウンロードに関しては、2台目のみ使用する場合と同じです。引き継ぎ後は、『いつも遊ぶ本体』の設定を行いましょう。やり方は簡単で、設定したい方の本体でニンテンドーeショップを起動するだけです。『いつも遊ぶ本体』は1つのアカウントに対して、1台のSwitchのみ登録できます。別の本体に変更したい場合は、いったん解除してから再設定しなければいけません。手順は以下のとおりです。■「いつも遊ぶ本体」の解除・再設定の手順1.ホーム画面から「ニンテンドーeショップ」に入る。2.ユーザーアイコンを選択し、移動先の画面で右上のユーザーアイコンをタップ。3.「いつも遊ぶ本体」のところの右側にある「解除」をタップで解除完了。4.別の方の本体でニンテンドーeショップを起動し、「いつも遊ぶ本体」の登録を行う。 Switchのデータ引継ぎや引っ越しを行う際の注意点Switchのデータ引継ぎを行う際は、次のような点に注意しておきましょう。引き継ぐためには元の機種での操作も必要1台のSwitch本体に、複数のユーザーのデータを取り込むことができます。家族でSwitch本体を共有していて、アカウントを分類している人も多いでしょう。ただ、データの引継ぎはSwitch内のユーザー同士で行うことはできません。データの引継ぎでは、2台のSwitchを用意する必要があります。データ引継ぎ元の本体が破損している場合にも注意が必要です。データ引継ぎでは前項で紹介したとおり、引継ぎ元の本体操作が必要になります。引継ぎ元の本体が破損していて操作ができないと、引継ぎできません。これまで使用していたSwitch本体の調子が悪く「故障しそうだ」ということで、2台目の購入を検討している人もいるのではないでしょうか。その場合は、1台目の本体が動作するうちに2台目を購入して引継ぎを済ませておくのが望ましいです。複数の本体で同じソフトを同時に遊ぶことはできないSwitchでは2台同時に同じソフトに接続するのはできない仕様になっています。『いつも遊ぶ本体』でない方のSwitchで遊ぶ際には、インターネット接続が必要です。これにより、同時に接続していないかチェックされています。遊んでいる途中で、インターネット接続が途切れると、ゲームも中断されてしまうため注意しましょう。また、同じソフトを同時に遊ぼうとすると『いつも遊ぶ本体』が優先され、もう一方の本体ですでにプレイしていた場合には中断されます。データ引継ぎを行うと元の機種でソフトが遊べなくなるSwitchではセーブデータを別の本体に移行することはできますが、複数台で共有することはできません。2台目の本体でソフトを再ダウンロードすることはできますが、ゲームの続きを遊ぶことはできないという点に注意しましょう。セーブデータを使用して続きを遊びたい場合には、引継ぎ先の本体を使用することになります。最初から遊びたい場合には、引継ぎ元の方の本体でも問題ありません。どうしても引継ぎ元の本体で続きを遊びたい場合には、セーブデータお預かりのサービスを利用すれば可能です。ただし、有料サービスという点に注意しましょう。また、一部のゲームに関しては、セーブデータの引継ぎそのものができない場合もあります。SwitchではmicroSDカードを使用できますが、この点に関しても注意が必要です。microSDカードはゲームデータの保存はできますが、セーブデータの保存はできません。さらに、microSDカードをほかの本体で使用する場合にはフォーマットも必要です。本体が壊れている場合はゲームホスピタルでデータを引き継ごうこれまで使用していたSwitch本体が壊れたために、2台目の購入を検討する人もいるでしょう。1台目を操作できなければ、データ引継ぎができません。しかし、本体が壊れていてもデータを諦めてしまうのはもったいないです。ゲーム機の修理専門店であるゲームホスピタルでは、操作できなくなった端末のデータ移行サービスも行っています。「電源が入らない」「画面がつかない」といった状態でも対応可能です。データ引き継ぎに関するお悩みがあれば、一度ゲームホスピタルまでご相談ください。まとめNintendo Switchは、複数の本体間でデータの引継ぎができるようになっており、手順も難しくはありません。2台目のSwitchを購入する際は、今回紹介した方法でデータ移行を行ってみてください。同時に複数の端末で同じゲームを遊ぶことや、セーブデータの共有などはできないという点には注意しておきましょう。