ゲーム機が水に濡れたら 基本的に精密機械に【液体】は厳禁です。液体といえど様々なものがあります。純水であったり、水道水や海水、飲料水、アルコールなどなど 純水はほとんど電気を通しませんが、そのほかの液体は電気を通します。濡れた状態で充電したり、起動すると電気の通りがよくなり過ぎて基板が回路短絡=ショートします。焼け切れてしまうと想像していただくといいかもしれません。 一度ショートしてしまうと必要な回路が焼かれていますので基本何をしてもその端末は起動しません。正規店に修理に出すと、ショートした基板を取り換えることができます。ただ、ゲームデータなど本体に保存しているものは基板が変わるので移行することが出来ません。 データをあきらめることも必要なときがあります。 そういった事態にならないためにそもそも濡れないようにすればいいだけですが、万が一濡れてしまった時にどうしたらいいのか。 【何の液体で濡れたか】によって方法が分かれます。 純水や真水 純水は塩類や残留塩素を一切含まない水を差します。不純物を取り除く方法によって呼び方は変わり、RO水、脱イオン水、蒸留水、精製水などという呼び名があります。 真水は淡水ともいい、塩分濃度の低い水、陸棲の生物が生体維持のために利用可能な程度に塩分濃度が低い水のこと差します。 純水と真水で端末が濡れたときは【とにかく乾かすこと】。濡れた後に起動しなくなっても心配だからと言って充電器を繋いだり電源を入れてはいけません。先ほども書いた通りショートする恐れがあります。 乾かせばいいのね、とドライヤーで乾かしたりしないように注意しましょう。急激な乾燥は基板を痛めます。 直射日光の当たらない風通しの良い日陰に1週間ほど放置すると自然に内部に溜まった水が抜けます。そんなに悠長にしていられない、という方は即日でお持ち込みください。 飲料水や海水 純水と真水以外で濡れた場合はより【時間との戦いです】。 黒い紙に塩水を塗り、天日干ししたら塩だけが残る・・・といった実験をしたことはありますか?乾燥してしまうと水以外の物質が基板に残ります。塩分や糖分は基板を腐食させます。腐食すると電気を通しにくくなる、または通さなくなります。たとえ内部を洗浄や乾燥しても基板が通電しなければ起動や充電をすることが出来ません。 夏場は海での水没がとても多いので、海で水没した場合は近くの修理店にその日中に来店されたほうが少しでも復旧率を上げられます。 基本的には水辺や飲料水の近くに持っていかない、置かないことで避けられます。屋外でゲームをしないことも対策として有効です。もしどうしても持っていきたい場合は防水ケースに入れて持ち運びなどした方がおすすめです。たまに薄い密閉袋に入れている方がいますが、薄いとやはり破れる可能性が高くなります。ある程度厚みがあり、爪や枝などでも破れないような丈夫な袋がおすすめです。 入れたからと言って絶対の安心は持たないようにしましょう。口はしっかり閉まっているか、四隅に穴は開いていないかなどよく確認してから使いましょう! 当店では・Switch・3DS・PSP、PSViteの水没修理を行っております。 ゲーム機には元々耐水性能が無いものがほとんどなので水没してしまった際は早めの水抜きをオススメ致します!