水没して電源が入らなくなってしまったswitch…。水没時にしておきたい対応方法とは?
2022.12.26 修理速報 Switch 水没復旧 , Nintendo Switch
本日は、水没により電源が入らなくなってしまったswitchの修理についてです。
最初は電源が入っていたようですが、画面が映らなくなり、TV出力もしなくなりとどんどん症状が悪化してきたとのこと。
目立った故障がないと中々難しいとは思いますが、症状が悪化する前に持ってきて頂けた方が復旧可能性も高いんですけどね…。
ともあれ、内部基盤にサビやカビが生じて接触不良を起こしているだけという可能性もない訳ではありませんので、ひとまずは基板洗浄作業から初めてみましょう。
まずは、外装カバーを取り外して、内部金属プレートとSDカバースロット基盤の取り外しです。
そうするとメイン基板が見えてきますので、真っ先にバッテリーのコネクタを外してやりましょう。
後は、分解しながら全体の様子を確認していきます。
…画面コネクタ周辺がカビなのかサビなのかにより変色しておりますね。
これでは、画面がまともに映るハズもございません。
アルコールと綿棒で簡単に掃除してやってから、取り出した基盤ごと超音波洗浄機にかけていきます。
洗浄後は、動作確認と行きたいところですが、完全に乾燥させた状態でないと故障個所の拡大を招きかねませんので、2時間ほど風通りの良いところに置いておき、その間にswitch本体の他の部分の清掃を行っておきましょう。
2時間後…
乾燥作業が終わりましたので、元通りに組み立て直して動作確認です。
…電源が入る気配がありません。
画面を交換しても反応がございませんし、基板上のICチップやコンデンサーなどが破損してしまった可能性が大ですね。
基板修理をすれば、ひとまず電源が入るところまでは持って来れるかもしれませんが、内部の状態的に液晶画面の交換も必要になるでしょうし、修理総額が新しいswitchを買えてしまうほどに…
内部のデータのバックアップをどうしても取りたいというような訳でもなかったようですので、今回は残念ながらここで修理断念となります。
switchが水没してしまった場合、拭き取れるだけの水分を拭き取って、絶対に電源は入れないようにしましょう。
後は、出来る限り分解して、内部に入った水分を拭き取り、出来れば1日くらいは乾燥作業をしたいところ。
当店ではメイン基板を取り出して、無水アルコールによって洗浄作業を行っているので、乾燥にかかる時間はかなり短縮出来ておりますが、完全に分解出来ていない状態で内部の水分を乾燥させようと思ったら、ある程度の時間は必要になってしまいますね。
完全には分解が出来なくとも、外装カバーや金属プレートを取った状態で内部の水分の拭き取り、乾燥作業を行うまでは電源を入れないというだけでも復旧確立がかなり異なってきますので、ご自身で出来る限りででも試してみて頂ければと思います。
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