上液晶画面が液漏れしてしまったNew2DSLLの修理
2022.06.16 修理速報 画面交換修理(上画面) , New 2DS LL
本日は、地面に落としてしまった際に液漏れしてしまったNew2DSLLの液晶画面の交換修理についてです。
3DS系であれば、比較的部品の入手が容易なのですが、2DS系になると修理部品の入手そのものが結構難しいです。
修理箇所やタイミングによっては、国内に修理部品を取り扱っているところがあったりもするのですが、今回は国内では見つからず…
国外からの部品の取り寄せ、ご対応させて頂きました。
国外からの取り寄せの場合、その取り寄せに2~3週間ほどかかることもあるのですが、今回は10日ほどで入手出来ました。
入手さえ出来れば、後は交換作業。
ということでそろそろ実際の作業の方へと移っていきましょう。
New2DSLLは、3DS系列とはあ異なり、外装カバーがはめ込むようにしてあります。
Switch Liteなんかと同じような感じですね。
外装カバーの取り外しの際は、イヤホンジャックが引っかかって抜けづらい状態になっているので、そちらをかわすようにしてカバーを取り外します。
また、外装カバー側にスピーカーのケーブルが2本、カメラのケーブルがくっ付いているので、取り外しの際には勢いあまって断線させないように要注意ですね。
次はバッテリーの取り外しです。
バッテリー自体が粘着テープで固定されていて普通に引っ張っても抜きとれません。
ヘラなどで抉るようにして取り出すことになりますが、周囲の黒いバッテリーカバーを破損させないように力加減などにも気を付けて作業を行う必要があります。
次は、2DSを上下に分解します。
上下を連結しているヒンジと呼ばれる部分を取り外せば、分離できるようになるのですが、これがかなり固くて取り外しにくいです。
3DSの場合、ヒンジを逆サイドから押し込めるような構造になってたりもするのですが、2DSは不親切な設計になっており、少しだけ出ているところから無理やり抜き出す必要があります。
何とか抜き出したら、アンテナ線と上画面のケーブルを反対側の連結口から抜き出せば、上下の分離が完了です。
次は、上液晶画面の交換です。
上液晶画面側にも外装カバーが取り付けられているので、そちらを取り外す必要があります。
通常の2DSだと薄っぺらい板が1枚全面的に貼り付けてあるので、かなり割れやすいのですが、今回のは特殊モデルの2DSだったため、少し厚めの板が2枚に分かれて貼り付けてあるので、多少割れづらいです。
ただ、やっぱり全面的に粘着テープが貼り付けてあるので、この取り外しが結構大変でしたね。
この板が外れればその下にネジが隠されているので、これを取り外して外装カバーを取り外します。
後は、液晶画面を交換するだけなのですが、この液晶画面もかなり強力な粘着テープで固定されており、取り外しづらいです。
とはいえ、液晶自体割れてしまっても構わないので、ある程度力づくでの作業が可能なのが救いですね。
液晶画面が外れれば、後は新しい液晶に交換して元通りに組み立て直していくだけです。
…だけと言っても、液晶のケーブルを連結口から通して、組み直すのもかなり大変なんですけどね。
元通り組み直せば、後は動作確認。
電源を入れて、上液晶画面が映ることを確認。
ボタンやスライドパッドなどの機能にも問題が見られませんでしたので、これにて修理完了です。
2DSは新品価格であれば、3DSより安価なので3D機能が必要ない人にとってはお買い得なのですが、修理部品の入手が困難である点からすると任天堂さんが修理サポートを終了した後のことを考えると修理がしづらい機器になってしまう恐れもあります。
これから購入を考えている方は、修理のしやすさといった点も踏まえて、どちらを購入するかをご検討して頂ければと思います。
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