プツっと音が鳴り電源が落ちてしまう3DS、スピーカーフレックスケーブルの交換で直るかもしれません!
2024.12.01 修理速報 スピーカーフレックス交換修理 , 3DS
3DS スピーカーフレックスケーブル交換
本日は電源が入らなくなってしまった3DSの修理事例をご紹介いたします。
電源ボタンを押すと青いランプがつくものの、しばらくするとプツっと音を立て
電源が落ちてしまうといった症状が見受けられました。
3DSの構造
3DSは二画面をパカパカと開閉して持ち運べるコンパクトさが特徴的ですが、
このため、上下を繋ぐケーブル類が開閉部分にくるくると巻かれて収まっています。
機種によって内部の構造は異なるのですが、3DSでは一番外側に配置されているスピーカーフレックスケーブルが断線しやすく、上述した症状に繋がることがあります。
作業内容
スピーカーフレックスケーブルの交換にはほとんど全分解が必要になりますので、
まずはバッテリーの接点不良や基板不良を疑って調査していきます。
今回に至ってはバッテリーの交換では改善が見られず、
正常に動作している3DSにお客様の端末の基板を入れ替えたところ問題なく動作していました。
このため、やはり上記のケーブル類に問題があるものと思われます。
現段階でどのケーブルが壊れているのか正確には分からないのですが、
スピーカーフレックスの可能性が一番高いため、そちらの交換から試していきます。
背面のバッテリートレーを外した状態です。
背面から見て、右上の部分にスピーカーフレックス・カメラケーブルが接続されており、
その裏側に上画面のケーブルが配置されています。
このため、基板そのものを外していきます。
基板が取り外せました。
十字キーやABXYボタン、電源ボタン等のゴムパットは固定されていないので、
あらかじめ外して保管しておきます。
下画面も簡単に取れてしまうようであれば外しておきます。
上画面には黒いアクリルパネルが付いています。
全体的に強力な粘着テープで固定されているため、
ヒートガンで温めながら剥がしていきました。
ネジを外すと上部分の外装を外せるようになります。
背面から見て左上にあるヒンジ部分は3DSLLと違って角度の調整が要らず、
比較的容易に外すことができました。
右上にあるケーブル類を外装から外す際は、
銀色のリングによってケーブル類が傷付かないようにずらしていきます。
ようやく上下が分離できました。
↑複数のケーブルがくるくると巻かれて収まっていることが分かります。
ピンセットを使って、ケーブルを丸めてリングを通して外します。
元に戻す際の順番で混乱しないように写真を取っています。
スピーカーフレックスケーブルが取り出せました。
スピーカー自体は再利用するので、ハンダゴテを使って新しいケーブルに付け替えていきます。
あとは元の手順で分解したパーツを組み直していきます。
Wi-Fiアンテナケーブルやボリュームボタンのツマミなど、噛み合わせを間違えると
外装が浮いてしまったりボリューム調整ができなくなるので、綺麗に戻していきます。
プツっと音が鳴った後に落ちてしまう症状が改善されました。
まとめ
今回は電源が上手く入らない3DSの修理事例をご紹介いたしました。
近年人気が再燃している3DSシリーズですが、発売から相当年数が経っている端末です。
基板そのものが壊れている場合は修理自体できない可能性もあるのですが、
今回のようにパーツ交換で改善が見込める場合もございます。
同様の症状でお困りの方はぜひ当店にご相談ください!
スマホスピタル 立川店 店舗情報
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