ゲームホスピタル堺東店には、ほぼ毎日のようにswitchのJoy-Conの修理のご依頼があります。そのほとんどは「アナログスティックが誤作動を起こすようになった」というものです。SwitchのJoy-Conは、スティックに触ってもいないのに、ゲーム内のキャラクターやカーソルが勝手に動きだす「ドリフト」と呼ばれる現象が起こることで有名です。ドリフトとは元々「漂流」を意味する英語ですが、キャラクターやカーソルがふらふらと動き出す様子が海を漂流しているように見える事から、ネットを中心に広まった呼び名のようですね。 ドリフトが起こる原因とはドリフト現象が起こる原因については、精密機器の分解や修理の方法を大量にまとめてある海外のサイト「iFixit」が分析しています。iFixitによると、Joy-Conアナログスティックは内部が摩耗しやすく、摩擦によって内部パーツが削れて生じるプラスチックの粉が干渉して誤作動の原因になるのだそうです。そのため、内部に入りこんだ粉を除去するとドリフト現象が治まることもあるのだとか!実際、当店でドリフトの修理でお預かりしたSwitchでも、アナログスティック内部を掃除することで改善できたケースがありました。次の項目でその掃除方法を解説します! Joy-Conのドリフトの簡単な改善方法先ほど説明したとおり、アナログスティック内部に入りこんだプラスチックの粉を取り除くことでドリフトしなくなるパターンも多いです。分解しなくても内部の掃除は可能なので、それをご紹介します。1.接点洗浄剤を用意するホームセンターなどで「接点洗浄剤」と書かれたスプレーを購入しましょう。接点洗浄剤は、その名の通り電子回路上の接点(端子と端子が接続されているところ)の汚れを取り除き、通電しやすくするスプレーです。 2.接点洗浄剤を、アナログスティックの根本部分にふきかける接点洗浄剤をアナログスティック内部に少量流し込むことで、詰まったプラスチックの粉を洗い流し、通電を回復させます。アナログスティックの根本はゴムでカバーされているのですが、それを爪楊枝やピンセットでちょっとだけめくり、下に見える穴に向かって吹き付けるようにするのがコツです。接点洗浄剤は電子回路に悪影響の少ない成分で構成されているため、ごく少量吹き込むだけならショートしたりすることはありません。とはいえ、あまり大量に吹きかけるとJoy-Conそのものが破損する可能性もあります。吹き付けるのはごく一瞬だけ(0.5秒くらい)でOKです。 3.グリグリと回転させる接点洗浄剤をなじませるように、左右に2~3回ずつスティックを回転させます。 アナログスティックの掃除の手順はこれだけです。接点洗浄剤というちょっと耳慣れないものを用意する手間はありますが、通販でも簡単に買えるのでさほど難易度は高くないでしょう。ただし、しばらく遊んでいるうちにまた中に粉が溜まるとドリフトが再発しますし、掃除だけでは直らないほど内部の摩耗が進んでいることもあります。その場合はスティックを交換したほうがよいでしょう。 ゲームホスピタル堺東店では、Joy-Conアナログスティック交換修理も行っております。もしも今回紹介した掃除方法でもドリフトが改善しない場合はお気軽にご相談下さいませ。最短で15分(平均30分程度)で修理できますので、何日も預けたりせず、すぐに遊べるようになります!