プツンという音と共に電源がすぐに落ちてしまう3DSの修理
2022.08.19 修理速報 スピーカーフレックス交換修理 , 3DS
本日は、プツンという音と共に、電源が落ちてしまう3DSの修理についてです。
この現象は、液晶画面やカメラ、スピーカーの入力信号がおかしい時によく起きる症状となっております。
ぶつけたといったことや落としたといったことでもなければ、基本的には上液晶画面側から来ている液晶画面、カメラ、スピーカーのケーブルの断線が原因のことが多いです。
画面の開閉時にケーブルが摩耗していき、最終的にどこかしらが断線するわけですね。
稀に下液晶画面が原因のこともございますが、こちらは特に駆動するようなところでもないので、物理的な破損でもなければ、可能性としては低いところになります。
とはいえ、実際に内部を開けて見てみなければ何とも言えませんし、実際に分解して内部の確認をしていきましょう。
まずは、バッテリーカバーを外して、バッテリーの取り外し。
その後に、外装カバーの取り外しとなります。
外装カバー側にはLRボタンの部品が附属しているので、勢いよく持ち上げるとLRボタンのケーブルが断線してしまう恐れがあります。
ゆっくりと持ち上げるようにして、LRボタンのコネクタを取り外しましょう。
後は、怪しい箇所の部品を順々に交換して、確認していくことになります。
今回は、一目見て、原因らしきところが判明。
下液晶画面のケーブルを留めておくラッチと呼ばれる部品が壊れております。
ケーブルを差し込んだ後にラッチで固定することで、基盤と部品を上手く接続してやれるのですが、こちらの留め具が完全に無くなってしまっており、下液晶画面の信号が入ってこないので、電源が落ちてしまっていたのでしょうね。
他にもスライドパッドやマイクのラッチも破損。
典型的な自己修理失敗端末ですね。
他にもタッチパネルのケーブルも破損しておりましたし、Rボタンの調子もおかしいですし、修理箇所が多すぎて、買換えの方が良いような金額になりつつあります。
それでも、お客様は修理ご希望ということなので、最低限問題なく遊べるような状態に復旧させていきましょう。
まずは、スライドパッドと下液晶画面のラッチの修理です。
マイクは部品も元からついておりませんでしたし、特に無くても困るようなところではありませんので、敢えて修理しません。
ラッチ修理後は、電源が落ちてしまう症状が改善しているかを真っ先に確認です。
この状態でも症状が改善しないのであれば、液晶画面やカメラ、スピーカーケーブルの交換もする必要が出てくるので、修理を断念するかどうかを考えて貰わないといけないですしね。
…ラッチの故障が電源落ちの原因だったようですね。
後は、Rボタンのケーブルとタッチパネルを交換して、動作確認です。
しかし、ここでも問題が発生!
タッチパネルがかなりズレています。
どうしたものかと思ったのですが、何とか設定画面からタッチパネルの補正がかけられました。
補正後は、タッチパネルのズレもなくなりましたので、これにて修理完了です。
お客様からお聞きした症状を元に修理にはどれくらいかかるかを事前にお見積りさせて頂きますが、実機を分解して、内部を確認してみないことには、正確な修理箇所の特定は難しいです。
最初に提示した金額から増額する場合には、再度修理をするかどうかの判断を仰がせて頂き、修理断念ということも勿論有り得るかと思います。
その場合、最初に提示した修理金額が必要となる訳ではございませんが、多少の作業工賃が必要になってきます。
その旨、あらかじめご承知おき頂ければと思います。
スマホスピタル アル・プラザ小松店 店舗情報
- 住所
- 〒923-0801 石川県小松市園町ハ23-1 アル・プラザ小松2F
- 営業時間
- 10時~20時 (第2・第4水曜定休日)
- komatsu@smahospital.jp